麻布十番・三田の歯医者「麻布十番歯科オーラルケア」の「ペインクリニック」のページです。

ペインクリニック
~痛みの種類とその治療法~・咬み合わせ

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あらゆる“痛み”を消失・
軽減させる診療科 ━

『ペインクリニック』

麻布十番の歯医者「麻布十番歯科オーラルケア」の「ペインクリニック」についてご案内致します。

生きているとさまざまな「痛み」に遭遇するものです。歯科でも、口腔内、顎、神経など、あらゆる箇所を原因とする痛みと向き合います。ペインクリニックは、そのような痛みを軽減・消失させる、専門の診療科です。こちらでは、当院で対応する痛みの種類や治療法についてご案内しております。

ペインクリニックとは?

「痛み」とはもともと、身体に起こっている異変に気づくための大切な役割を持つものです。

しかし、治療をして身体の異常が去ったにも関わらず痛みが続く「慢性痛」に悩まされる方は多くいます。実は、日本人の80%異常がなんらかの慢性痛に悩まされているのです。また、「術後痛」に苦しむ方も少なくありません。こうした痛みは、生活の質(QOL:Quality of life)を低下させるでしょう。

ペインクリニックは「痛み」に対する的確な診断を行い、薬物療法、リハビリテーション、認知行動療法など多職種と協同したチーム医療で「痛み」を軽減・消失させるための専門領域です。医師、看護師、薬剤師、理学・作業療法士、臨床心理士などさまざまなスタッフが連携し、症状や身体所見から多角的に痛みの原因を診断。薬物療法や神経ブロックをはじめとするあらゆる治療法を駆使して「痛み」と戦い、QOLを向上させることが目的です。

ペインクリニックとは?

歯科で行うペインクリニックについて

口腔顎顔面には、歯、口腔粘膜、顎骨、咀嚼筋、顎関節、唾液腺、鼻、眼、副鼻腔、血管、神経などの組織が集中しているため、痛みの原因が複雑であったり、症状がわかりにくいことが多々あります。多くは「原因不明の痛み」とされ解決に至らず、患者さんはそのまま痛みとともに過ごさなくてはならないことも少なくありません。

そんな複雑な口腔顎顔面の痛みですが、おもな原因は歯科疾患に関わることが多いとされるため、歯科とペインクリニックいずれの専門知識も兼ね備えた専門分野が必要なのです。

歯医者で行うペインクリニックについて

虫歯による痛み

虫歯菌が原因で引き起こされる炎症や痛みです。甘いものや冷たいものなどがしみるようになり、虫歯が進行すると神経まで冒され、常にズキズキとした激しい痛みが伴います。さらに歯根まで炎症が広がると、膿がたまってうずくような強い痛みが引き起こされます。

治療法

普段の日常生活において、口を閉じた状態で上下の歯を離すように意識しましょう。これにより、顎の関節や筋肉にかかる負担を和らげます。当院ではTCH(Tooth Contacting Habit;歯列接触癖)のカウンセリングや、「スプリント」というマウスピースを活用し、就寝中の歯ぎしりなどといった顎にかかる負担を軽減します。また、ボトックス治療もご用意しております。

知覚過敏による歯の痛み

「歯が痛いので虫歯かと思ったが、虫歯ではなかった」方は、知覚過敏であることが多く見られます。知覚過敏は、歯ぐきが退縮することで、敏感な歯の根元が露出してしまうことが原因です。冷たいものだけでなく、ブラッシングなどのわずかな刺激でもピリピリとした痛みを感じるようになります。

治療法

敏感な「象牙細管」という部分を、薬剤や樹脂などによって塞ぐことで刺激が伝わらないようにします。度重なる刺激で歯の神経(歯髄)が炎症を起こしてしまっている場合は、神経を取り除くこともあります。

歯ぐきの炎症による痛み

歯に付着した細菌により炎症を起こすことで感じる痛みです。体調がすぐれないなど、免疫力や抵抗力が低下したときに歯ぐきが腫れ、痛みが生じます。体調が回復するにつれ痛みも薄れていきますが、細菌が残っていれば何度でも再発し、慢性化するおそれがあります。

治療法

痛みを原因から取り除くため、歯に付着した細菌を除去します。炎症(歯肉炎)の段階から歯周病にまで進行してしまっている場合は、専用の器具で歯ぐき内部の歯垢を除去します。また、歯の表面を研磨して滑らかにすることで、細菌をつきにくい状態にします。

顎関節症による痛み

大きく口を開けるときにこめかみの部分がカクカクずれたり、シャリシャリ音がなる、痛むという場合は顎関節症が考えられます。歯並びや咬み合わせ、歯ぎしり、食いしばり、頬杖などのくせが原因です。

治療法

普段の日常生活において、口を閉じた状態で上下の歯を離すように意識しましょう。これにより、顎の関節や筋肉にかかる負担を和らげます。また、必要に応じて「スプリント」というマウスピースを活用し、就寝中の歯ぎしりなどといった顎にかかる負担を軽減します。

顔面など神経系による痛み

顔面の痛みの多くは「三叉神経痛」で、三叉神経節という神経の中継所を周囲の血管が圧迫することによって起こります。

治療法

三叉神経痛の治療は一般的に、抗けいれん剤の処方が行われます。重度の場合、神経節を圧迫している血管を離す外科手術や、鎮静効果のあるアルコール、またはグリセリンの注入(神経ブロック)、放射線治療などを行うこともあります。

その他の痛み

舌咽神経痛:三叉神経痛と同様、血管による神経への圧迫が原因で、のどや舌の後ろなどに痛みを感じる

→三叉神経痛に準じ、抗けいれん剤、外科手術、神経ブロックを行う

帯状疱疹:帯状疱疹ウイルスによる水疱

→初期は抗ウイルス剤や非ステロイド軽傷炎鎮痛薬、場合によっては神経ブロックやレーザー照射、針治療などを行う

神経障害による痛み:外傷や手術による神経障害で起こる激しい痛み

→抗てんかん剤、局所麻酔、抗うつ剤、神経ブロック、レーザー照射、針治療などを行う

咬み合わせ原因と治療法

咬み合わせについて

永久歯は、親知らずを除くと上下左右で28本あります。1本1本の歯の形が異なり、それぞれの役目を果たして全体でバランスを取りますが、それは上下の歯を咬み合わせたときだけではありません。前歯で食べ物を咬み切ったり、小臼歯で砕いたり、大臼歯ですりつぶしたりするすべての複雑な動きにおいて、バランスが保たれることが大切です。

咬み合わせが悪いとお口の機能が十分に果たせなくなるうえ、全身のバランスにも影響するため、肩こりや頭痛、目のかすみやめまい、腰痛などの引き金になる危険性があるのです。

咬み合わせについて

咬み合わせが悪い状態はいくつか種類があります(先天性)

※表は左右にスクロールして確認することができます。

上顎前突
(じょうがくぜんとつ)
下顎前突
(かがくぜんとつ)
開咬
(かいこう)
叢生
(そうせい)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

下顎前突(かがくぜんとつ)

開咬(かいこう)

叢生(そうせい)

いわゆる「出っ歯」です。上の歯、または上顎全体が突出した状態です。 「受け口」と呼ばれるものです。下の前歯が、上の前歯よりも前に出ています。 奥歯を咬み合わせても前歯が咬み合わず、隙間があきます。 「乱杭歯」とも呼ばれ、前歯の並びが乱れた状態です。「八重歯」も叢生のひとつです。
過蓋咬合
(かがいこうごう)
上下顎前突
(じょうげがくぜんとつ)
交叉咬合
(こうさこうごう)
空隙歯列
(くうげきしれつ)

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

下顎前突(かがくぜんとつ)

開咬(かいこう)

叢生(そうせい)

咬み合わせたとき、上の歯が下の歯にかなり深くかぶさった状態です。 上下の歯が両方とも突出した状態で、横顔のシルエットが特徴的です。 上下のそれぞれの歯の咬み合わせが、ずれて交叉した状態です。 前歯に隙間があり、目立つ状態です。すきっ歯」と呼ばれます。
咬み合わせの治療法と流れ

咬み合わせの治療法と流れ

基本的に、お口まわりの筋肉の調和がとれるような咬み合わせに再構成するための治療を行います。そのためにまず大切なのが、診査・診断です。歯並びや上下の歯の位置のバランス、顎関節の形態を確認し、下顎の動きや筋肉の緊張度合、歯ぎしりをするかどうか、そしてその部位はどこかなどを調べます。

検査結果をもとに、患者さん一人ひとりに合う治療法をご提案します。考えられる処置はさまざまで、マウスピースの作製・使用、仮歯の作製・装着、咬合調整、お口まわりの筋肉のトレーニング、そして詰め物や被せ物などの作製などをいくつか組み合わせて行うこともあります。治療ゴールの設定は、丁寧にご説明したあと、患者さんと一緒に決定します。

1.カウンセリングで患者さんのお悩みやご要望を伺います
2.痛みなどがある際には、まず応急処置を行います
3.さまざまな検査でお口まわりの情報を集めます
4.診査・診断の結果をご説明し治療方針を決定します
5.治療計画にもとづいて、顎関節機能回復や歯の治療などを行います
6.全体的な咬み合わせ調整をして、定期的なメンテナンスを行います